高橋真一 弦楽四重奏曲(第1番)ト短調
弦楽四重奏曲第1番ト短調 高橋真一 afksx
Seite ab:12.Okt.2019.
この演奏は、弦楽四重奏ではなく、弦楽合奏になっています
第一楽章ト短調「峻厳」
[楽曲解説]
15歳のころ起草した第一主題は起草時はイ短調で、
ピアノソナタの第一楽章として構想していました。
ソナタ形式
呈示部 厳格なト短調の第一主題は「運命」的響きを持っています。
変ロ短調の推移を経て、歌謡的な変ロ長調の第二主題に続きます。
展開部は第一主題の展開で始まり、ニ長調、ホ短調、ト長調、イ短調、ホ短調からロ短調へ。
各声部が追いかけるように第一主題の素材を奏で、ホ短調、イ短調、ト短調へと。
そして、束の間の安らぎ。
しかし、第一主題の動機がちらつき、
やがて、本格的に戻って来ます。
再現部では、第一主題はト短調だが、第二主題はト長調に再現し、
再現部はト長調の主和音に終始します。
コーダは少し遅いテンポで演奏されるが、音符はより細かくなります。
そして、流浪の民のような音楽を経て、最後はユニゾンで終始します。
映像は北海道の自然。遭遇した生き物たち。
第2楽章へ長調「親しき語らい」
三部形式の緩徐楽章。撮影地は南ドイツ・フュッセン。
第3楽章ニ短調「北天北路」
「北天北路」というタイトルは作曲者の母が見たある夢の中で
「北天北路、北天北路」と叫んでいた、という話から、採用しました。
第4楽章ト長調「宵のひととき」
この曲はメロディが心地よいかもしれない。
バイオリンだけでなく、チェロもまた美しいのではないか
と勝手に思っています。
冒頭の写真を撮った乗鞍高原は、その後入れなくなっていると聞いたが、復旧しているだろうか?
2000年の兵庫県三田市の田園地帯の美しい夕暮れどきの写真を用いています。
人々のいこい を 思う 音楽になっています。
作品の原型は1991年のピアノ小品。弦楽四重奏としては2004年の作品。
兵庫県三田市は2000年から15年間にわたり、作曲者が住んでいたお気に入りの町で、
2003年に第一楽章のみ書かれた交響曲第二番「三田」の楽譜の表紙には
「三田、吉川、猪名川、そして篠山を愛するすべての人に献げる」という献辞が書かれています。
明記していないが、今田と丹波も入っています。
いずれも 2016年改訂版
[Youtube 初稿投稿:2012年]
Streichquartet (afksx)
第4楽章については 音質の改良の課題があると感じたので、いずれ、改良していきます。
第1〜3楽章については音質は改善されたと思っていますが、いかがでしょうか。
高橋真一作曲弦楽四重奏曲ト短調第3楽章ニ短調(ピアノ版)【2012 afksx】
ピアノ版の方が好き、とおっしゃった方もいました。
音がくっきり聞こえます。
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山田浩貴氏
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山田浩貴さんは交響曲が10曲以上もある多作な方ですが、
弦楽四重奏曲第1番の制作は2012年から2019年にわたるそうです。
私とは作風が全く違いますが、
他の曲も見てみたい方はこちら↓からどうぞ。
山田浩貴 「作曲空間」 YAMADA Hiroki “Composing Space”
私のお気に入りは第11交響曲です。
実は、このページを作るきっかけの1つは、
山田浩貴さんの弦楽四重奏曲第1番が
Youtubeに投稿されているのを見つけたこと
に触発されたことでした。
同じ日にCanisius という学校の生徒の演奏
を聴きましたので、その話もしたいと思います。
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Canisius
ベルリンからやってきたカニジウス校オーケストラと
PL学園吹奏楽部との共演を富田林市にある
「すばるホール」で聴いて感銘を受けました。(11.Okt.2019.)
この演奏について、個人的感想を書いてみたいと思います。
カニジウス校:Canisius Kolleg Berlin
これは高校というより、単科大学でしょうね。
演奏曲目:
1.モーツァルト:フレンチホルン五重奏曲 ホ長調 K.407
2.コダーイ:ヴァイオリンとチェロ 二重奏曲 作品7
3.ドヴォルザ−ク:弦楽セレナーデホ長調 作品22
そのほか、3.の前にパンフレットにない挿入曲(武満徹)、
3.の後に2つのアンコール曲がありました。
アンコール曲は、旧文部省唱歌「故郷」(岡野貞一作曲)
(ただし、ドイツ語歌詞に合わせたメロディにアレンジ)
と シュトラウスの「ラデツキー行進曲」でした。
カジニウス校の生徒は180cm以上に
見える生徒が多数いました。
女子もチャーミングですが、日本人よりうんと大きいです。
その大きさに驚きました。
1. は バイオリン2人とビオラ1人が女性、
チェロ1人とホルン1人が男性でした。
3.ではバイオリンの音の美しさが目立っていましたが、
コントラバス奏者が滅茶苦茶見事な演奏でした。
また、特に2.のコダーイの二重奏曲の演奏は、
チェロとバイオリンの呼吸が合っていたのはもちろん、
バイオリンの女性の豊かな音と表現力が印象的な
深い音楽になっていて、彼女はもう
一流のプロそのものであると思いました。
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弦楽四重奏曲(第1番)ト短調 2012 初版[afksx]
音質が良くないので、あまりおススメしません。
Youtube
ttps://youtu.be/IjfJ12mW_9w